RAVEの亡霊、無間地獄の BREAKS、阿修羅
RAVEのことをよく考える。
とはいえ、もちろん過去のRAVEが生まれた空気も知らないし体感したこともない、その後のRAVEリヴァイバルも体感したことはない。ただ断片的な情報を頼りに曲を聴いて脳内で妄想してるだけ。
でも、妄想も突き詰めれば自分の中でしっかりとした輪郭を持ち始めて、その場の空気が生まれて音が聴こえてくるしその現場が見えてくる。そういう妄想を曲という形で吐き出し続けて、気付くと曲がたくさん出来てる、という生活を送っている。
CRZKNYって名前で活動し始めたかなり初期から、頭の中にある妄想のRAVEをなんとか形にしたいと思いながら気付くと10年も経って、まぁ10年も妄想してたら俺の中ではそれが正解になってくるんだけど、大概の人にとったら、違うだろって話なんだろうな、と。
でも別に世の中の正解探しとか間違い探しするために音楽作ってるわけじゃないし、世間からも史実からも間違いだって言われても、俺の中では正解というか。
2017年の『MERIDIAN』や、そのリリース前後から開始したRVSTハウスシリーズ、『GVVVV』や『WHITE BOX』、DKMVシリーズでかなりその妄想も少しづつ具現化できるようになってきて、、、まぁ正確にはエラーをエラーとしてコントロールできるようになってきて。
頭の中で鳴ってる音や空気感とかアウトプットする時って確実にズレる。そのズレを修正しようとしてた時期もあったけど、そのズレや勘違いやエラーみたいなものを、そういうもんだって受け入れてそのエラーありきで作れるようになった。10年くらいかけて。
フィルターを通す、って表現よくあるけど、俺の場合はディストーションで歪ませて、しかもよく見たらケーブルが抜けてて音が出ないから機材ごと床に叩きつけて音出す、みたいな。それを音楽だって言い張る詐欺行為みたいなやり方だなと。
毎回音作るたびに違うんだよなーとは思うけど、今回のは違うなりにだいぶ近い気がするし、別に違おうがなんだろうが、大概の人にとっちゃ俺の正解はどうでもいいことだと思うし、俺が良いと思えばどうでもいい。
けど、まぁ、でも今回のアルバムは、良いと思う。だいぶ良いと思うから、気に入ったら10枚でも20枚でも買っていいんだよ、と。売れたら売れた分だけ俺に金が入るし。あと斎藤さんにまた仕事頼むためのギャラを多く出せるようになる。
毎回震えてるが、今回の斎藤さんのDKMV第11頁、今までの流れの中でも屈指の熱い場面で、こみ上げるエモーショナルな何か、って展開で、最高です。斎藤さんとの無口な相乗りの旅も来月リリースでとりあえずの目的地に着くわけだけど、未だに、俺も斎藤さんもどこが目的地かわかってない状態で、最高楽しい。未聴未読の方いらっしゃったら、よかったらこの機会に既リリースの11枚買って、追っかけで読んでもらえたら。おまけで俺のアルバムが11枚分聴けますし。何卒っ☺️
以下、プレス
CRZKNY11枚目は、無間地獄RAVEの残響BREAKSアルバム
斎藤潤一郎とのコラボ企画として1年間連続アルバムリリースを敢行中のCRZKNYの11枚目となる本作は、レイヴ、ジャングル、エレクトロ、ブレイクスの残響が蠢く無間地獄のサウンドトラック。
『阿修羅』と名付けられた本作は、走馬灯の如く残響するRAVEの断面と断末魔のようなBREAKSを纏め上げ極上のエンターテイメントに昇華した、黙示録的アルバムとなっている。
CRZKNYの思い描く”RAVE”をアルバムのテーマとし、享楽としてのレイヴミュージックを歪め、レイヴの持つ本質としての「破壊性」を表出させた本作は、地を這うような強靭なグルーヴをベースに、常に刃を突きつけられるような緊迫感と爆撃のような破壊性を混在させ、享楽の裏にある果てしなき憎悪と暴力性を表現している。
CRZKNYは本作を ”お子様のためのレイヴミュージックに辟易する、貴方であり、俺のための、地獄のRAVE MUSIC” と評している。
今回もアルバム購入特典として斎藤潤一郎書き下ろしとなる「DKMV」第11頁が添付される。
いよいよ来月9月を以って12ヶ月連続アルバムリリースが終結する。斎藤潤一郎とCRZKNYによる地獄のロードムービー最終章を前に、過去作含め一連のリリースをこの機会に体感していただきたい。
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8月26日配信アルバム第11弾
Tracklist
01. 阿修羅/壱
02. 阿修羅/弐
03. 阿修羅/参
04. 阿修羅/肆
05. 阿修羅/伍
06. 阿修羅/陸
07. 阿修羅/漆
08. 阿修羅/捌
アルバム購入特典として
斎藤潤一郎書き下ろし『DKMV』第11頁を封入。
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